涼宮ハルヒの年代測定

涼宮ハルヒの憂鬱」の年代設定について、ネット上の情報爆発と絡めて2009年説を唱えましたが、その他にも諸説があります。

せっかくなのでREVの雑記さんに倣って整理してみました。

年代分析しちゃうよ派

├─ 2002年説 世界改変なんて常習だよ派
├─2003年説 谷川さん、盆踊り行ったね?派
├─2004年説 キョンのケータイで判るよ派
└─2009年説 原作とネット上で明らかだよ派

…えっと、fuzzy2さんの「1999年3月に行われた世界改変」が何を指してるか判らないです


個人的にはぎをらむさんの「西宮市民運動場で「にしのみや市民祭り」が開催されたのは2003年のみ」というのが一番根拠があるように思いました。

と、あっさり自説を捨ててみたりして…


まあ、正直言いまして僕としては「○○年説」を真剣に唱えているんではなく、作品中から読み取れる情報から、作者の意図、遊びなどを見つけ出し、推理・思考実験するという過程が楽しい、という話で、まあ「大喜利」をやっているようなもんです。ですから、どの説が正しいとかを言うつもりはさらさら無いのです。


これは、ふじはじめさんが、ご自身のエントリのコメント欄で書かれているように「何年かぶりに、こうして作品世界に対するあれやこれを諸々妄想する楽しさを、この作品は思い出させてくれました。 そういう意味では、オッサンヲタに対してもなかなかの影響力をもつこの作品。」 という言葉で言い尽くされています。


今回の「涼宮ハルヒの憂鬱」に関しては、京アニスタッフさんの読解・脚色・演出により、アニメ化によりさらに作品世界に深さや広がりが出来た幸福なケースだったと思います。(ここから、涼宮ハルヒWeb2.0論の批判に入りたかったのですが、今回はパス。うっ!?もしやパス2回目?)→(要するに亡国データバンクさんに禿同)


それはともかく、「涼宮ハルヒの憂鬱」が提示しているように、「謎は探している過程こそが楽しい」のであって、解決してしまえば「な〜んだ」で終わってしまうものです。



幽霊の正体見たり枯れ尾花



だからこそ、謎は更なる謎を呼び、解決は引き延ばされるものなのです。

さて、まさにその王道展開に入った「涼宮ハルヒの陰謀」では、日付と曜日がはっきりと記述されています。



<以下「涼宮ハルヒの陰謀」激しくネタバレ注意!>















2/07 Mon
15:45 みちる 出現←★
     長門の手料理(!)
     みちる 長門家泊

2/08 Tue
18:12 空缶のいたずら
     みちる鶴屋家泊(〜2/13)

2/09 Wed
     ひょうたん石移動
     宝の地図受取

2/10 Thu
     SOS団活動 宝探し準備会議

2/11 Fri 祝日
     SOS団活動 宝探し

2/12 Sat
     SOS団活動 市内不思議探
     長門怒る(そりゃそうだ。反省しろ>キョン
     小型記憶媒体拾得(別未来人遭遇)

2/13 Sun
10:45 亀放流・ハカセ君遭遇
11:00 みちる誘拐
     みちる時間移動→▲2/15 16:16

2/14 Mon 受験による休校

     SOS団活動 バレンタインデー チョコケーキプレゼント

2/15 Tue
     SOS団活動 バレンタインイベント くじ引き大会
16:15 みくる時間移動→★2/7 15:45
16:16 みくる帰還←▲

本文中で明らかなのは「2月14日が月曜」という事で、導き出されるのですが、これが2000年以降3回あります。

2000年
2005年
2011年

以前指摘したように、「憂鬱」は2000年以降なのは規定事項なので、「陰謀」は2001年以降となります。

   これね↓

中学校を卒業する頃には、俺はもうそんなガキな夢を見ることからも卒業して、この世の普通さにも慣れていた。

一縷の期待をかけていた一九九九年に何が起こるわけでもなかったしな。

涼宮ハルヒの憂鬱」P.7 L.12


という事は、「憂鬱」は2004年もしくは2010年になる筈ですが、これって最初の「GW明け初日が水曜日」には当てはまらないんですよ…



【結論】
ぎをらむ仮説の1番が正解でしょう(笑)

「1 実は深く考えられてない。行き当たりばったりで書かれている。」



…え〜っと、もう一度言います。

「謎は探している過程こそが楽しい」のであって、解決してしまえば「な〜んだ」で終わってしまうものなのです。



涼宮ハルヒの陰謀

角川書店

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