仮面ライダーカブト第36話「赤い靴暴走」

choiota2006-10-08


「闘いの神、ガタックに選ばれし加賀美新。光を支配せし、太陽の神カブトに選ばれし、日下部総司。」


ネイティブ立川の言葉は、ライダーシステムとネイティブワームとの関係を明らかに示唆するものでした。

18年、若しくはそれ以上前から地球上に存在していたと思われるネイティブワームの祀る神として、カブト・ガタックの名が出るということは、ゼクターはその力を人類が利用できるようにした装置と考えるのが自然です。

加賀美パパが、ゼクターの資料を燃やすときに呟いた言葉からすると、ライダーシステム開発には日下部姓の人間が関与している事も判ります。

両親が呆気なく殺された事から考えると、祖父あたりかもしれません。
天道姓の「おばあちゃん」が何もかも知っていそうな感じなので、日下部祖父と天道祖母は兄妹だと思われます。


これらを総合すると、「加賀美パパは日下部祖父の部下として、ライダーシステムを開発していた」という所でしょうか。
古そうな設計図とか燃やしてたし。


日下部祖父は、開発中の事故か何かで過去か未来へ飛ばされ、ライダーシステムの全てを知る加賀美パパが実権を握った、というような過去があるような感じですね。


ん?
もしかすると、渋谷エリアXでひよりが遭遇したハイパーゼクター実験台の男は、天道総司の異時間同位体ではなく、日下部祖父の異時間同位体なのかも知れないですね。
35年前の実験中から加賀美パパの陰謀で35年後の現代に飛ばされ、待ち受けていた30年後の加賀美パパに捕まり実験台にされていた、という因縁がありそうな気がします。
だとしたら、実験台の男が20代の姿だったことも納得行きます。

ただ、1971年に子供がいて、それが1984年にさらに子供(総司)をもうけたとすると、1971年当時子供は少なくとも7〜8歳のはず。20代の日下部祖父は10代後半には子供がいた?となるとちょっと無理があるか…

いや待て、加賀美パパは現時点で52歳という設定だから1971年当時は17歳。いくらなんでも17歳でマスクドライダー計画に関与しているというのは無理がありすぎだ!


だいぶ混乱してきたので年表にしてみました。

1971年4月3日
 マスクドライダー計画 始動
 加賀美陸 17歳

1984
 日下部総司・加賀美新誕生
 加賀美陸 30歳

1987年
 日下部両親殺害される→天道総司
 日下部総司 3歳

1999年
 渋谷隕石落下
 天道総司 15歳

2006年
 現在
 天道総司 21歳
 加賀美陸 52歳


う〜ん、年齢から考えると、加賀美パパの言ってた「日下部」というのはやはり日下部父を指しているような感じです。
だとすると、日下部父母が、戦いを好まないはずのネイティブワームに殺され擬態された、という事も、たまたま遭遇してしまった事故ではなく、何らかの意図があって為された行為であった可能性が高いですね。

総司が、擬態されており、世間的には死んでない筈の両親の下から、天道家に保護されたというのは、やはり「おばあちゃん」はその陰謀の内容を知っていたのでしょう。

しかし、どう転んでもカッチリはまる仮説にならないなぁ…
映画版見て無いと無理なんでしょうか?ちょっと材料不足です。


さて、ネイティブワームに神の概念があるとすれば、対立項である魔の概念がある事は想像に難くありません。
青芝矢車キック・横山影山パンチの漫画地獄兄弟は、その魔の遣わすゼクターに選ばれたライダーという事では無いでしょうか?

ちゅうか、急に出てきてカブト・ガタックをボコって去っていくって、君ら何がしたいの?止め刺す訳でもないし…


まあ、「地獄の扉が開いて」出てきたのが漫画兄弟もとい地獄のホッパー兄弟で、「闇の時代」が始まるわけで、「太陽の神カブト」の対立項であることは明らかですね。

そしてひよりは皆既日食の中にいる…日中の闇ってことなので、やはり「光と闇」の神話的モチーフになっていくようです。
ワームの変容もそのあたりに関係ありそうですね。(闇に適応したのが隕石以降のワームとか)