stage5「皇女と魔女」(或いはハルヒとの相違)

choiota2006-11-06


コードギアスが意外に面白く、珍しくきちんと見ています。


最初に、太平洋を挟んだ某超大国から侵略される日本、という設定を露骨に出したため、ネット上で右だの左だのという論争だかなんだかが起こっていましたが、そういうのは置いといて純粋にストーリー展開が面白いですね。


サンライズのオリジナルロボットアニメ、という打ち出しだったと思いますが、今の所ロボットアニメとは言えない程の扱いで、基本的には権謀術数の限りを尽くす主人公ルルーシュと、馬鹿正直に正義を貫こうとする幼馴染スザクという構図が明確に示されています。


第5話では、ルルーシュの陰謀を加速する原因となった力「ギアス」を与えた少女、C.C.(シーツー)との謎の再開(シーツーは物語冒頭で射殺されている)や、侵略国の皇女と知り合うスザクが描かれ、その理想とする所は同じなのに、全く違う道筋を選んでしまい、今後起こりうる悲劇を予感させるお互いの割り台詞など見所たっぷりでした。


個人的には、シーツーの性格が結構悪かったのがツボでした。


しかしそれよりもっと気になったのは、アニメでプロダクトプレイスメントをやっていた事です。

ルルーシュが、軍事法廷で裁かれている幼馴染スザクを調べているシーンで使っている検索サイトが、ルルーシュをBB放映しているBIGLOBEなのです。(英語版ですが)


ここでルルーシュが「suzaku」と入力し、様々な検索結果が表示されるまでを、画面全体を使って見せています。
実際に検索してみましたが、11/5時点では、アニメに関する検索結果は出てきませんでした。


う〜ん、なんかもう一息…


本来であれば、ここはペイドリスティングを購入しておくべきでした。
っていうか、元々タイアップしているんだから、そういう仕掛けは押さえておかないと…
涼宮ハルヒの憂鬱」の凄い所は、こういう細部にきちんと気を配っていた所なんですけどね…


正直言って、ここまで露骨なプロダクトプレイスメントをするのであれば、こんな詰めの甘い事はしないで欲しいです。
コードギアスは、陰謀や仕掛けが重要な要素となっている話なので尚更です。


むしろ、そういう仕掛けを仕組んでおいて、更にユーザを裏切るくらいの底意地の悪さを見せ付けて欲しかったものです。


続くシーンでは、ベッドの上に座ったシーツーが、ピザを食べています。


このピザの箱が、相当しっかり見えるようになっているのですが、これがピザハットになっています。


これも明らかにプロダクトプレイスメントですが、ピザハットのサイトを見に行っても、コードギアスに関連したプロモーションはやっていません。


えーんか?それで?
なんか釈然としないです。


単純に画面内に見知った商品が映ればそれでよし、というのでは旧態依然のやり方でしかありません。


せっかく、ブロードバンドで放映しているのですから、もっとネットでの展開まで想定した仕掛けにして欲しかったです。


本編が面白いだけに、関連したプロモーションももっと上手にやって欲しいと思った次第でした。


そして、思い出すのは「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話「ライブアライブ」放映と、CD「涼宮ハルヒの詰合」発売のタイミングの件です。


これについては、その楽屋裏が遂に公開されて、ランティスの斎藤プロデューサーが熱く語っておられるので、是非一読ください。


本編公開までも、CDのCMは流していたのに、本編に絡むネタバレを一切封じ込めて、オンエアと同時にCMも切り替える、というタイミングの作り方、それは3ヶ月以上前から仕込んでいたものでした。


それは「仕事」だから頑張る、というレベルを超越できるスタッフだから出来た事だったと思います。


残念ながら、今回のプロダクトプレイスメントにはその熱が感じられませんでした。
有名で実力もあるスタッフを集めて、それなりに面白いものは出来ているのに、超えられない一線…
視聴者を「共犯者」にする事が出来なかった限界…(ルルーシュにはシーツーという共犯者が出来た回だというのに…)

そういうものに思いを馳せてしまう話でした。



「ライブアライブ」の歓喜と憂鬱


TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱涼宮ハルヒの詰合 〜TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル〜
涼宮ハルヒ(平野綾)/朝比奈みくる(後藤邑子), 涼宮ハルヒ(平野綾), 朝比奈みくる(後藤邑子), 畑亜貴, 山本寛, 神前暁
ランティス

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12話放映までは封じられていたジャケット

涼宮ハルヒの憂鬱 6 限定版

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ライブアライブ」収録。
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