読売新聞に「となりの801ちゃん」

読売新聞1/30夕刊の「手帳」というコラムに「となりの801ちゃん」が紹介されていました。


 京都市北区に実在する「御薗橋801商店街」で商店街が作ったマスコットキャラクター“801(ヤオイ)ちゃん"が、ネット上とマンガの世界でひそかなブームだ。
 マスコットは、商店街が2005年末、地元名産の賀茂茄子をイメージして作ったギョロ目のキャラクター。商店街の全長800メートル+αの意味を込め、「801ちゃん」と命名した。
 ところが、男性同士の恋愛を描いた創作物を指す隠語に、「やおい」がある。同人誌の内容が多くの場合、“ヤマなしオチなしイミなし”のためこう呼ばれるのだが、商店街キャラクターは同じ名前。グロテスクな姿とネーミングが受けたのか、ネット上に関連サイトやフラッシュ(動画)が次々に作られている。
 先月刊行された、商店街公認のブログ発マンガ『となりの801ちゃん』(小島アジコ著、宙出版)も、6万部を超える異例のヒットとなっている。ここに登場するオタク会社員の主人公と、恋人「801ちゃん」のラブストーリー『となりの801ちゃん』は、パソコン雑誌の「ベストオブ常習者サイト」ブログ・テキスト部門金賞にも選ばれている。
 作者の小島さんは、名古屋市在住、28歳の会社員男性。1〜4コマのマンガを、月に数回ずつ更新しており、「8割方、実話です。何が受けているのか自分でもわからないが、反響はうれしい」と話す。
 「イベント」(同人誌の即売会)、「ツンデレ」(人前ではツンツン、恋人の前でだけ甘える行為)など、欄外のオタク用語解説も充実している。
 ネット発のメガヒット書籍といえば『電車男』(104万部)、『生協の白石さん』(93万部)、ほしよりこ著『きょうの猫村さん』(1,2巻、計97万部)などが記憶に新しい。男女ともオタクという異色カップルのほのぼのストーリーは、次なるメガヒットとなるか?(朋)


簡潔によくまとまった文章で、天下の読売新聞紙上で「やおい」「同人誌即売会」「ツンデレ」が説明される訳で、なんか色々変わりましたね。


まあ、電車男によって「オタク」が何となく消費され「理解しうる記号」へと変換されつつある今、残された最後の異邦人が「やおい」なのかも知れません。


かく言う私は、20年程前から栗本薫御大にその深淵を見せ付けられて以来、やっぱり生の801さんとは接近遭遇するのは怖いだろうと思っています。
そんな訳で、「となりの801ちゃん」は面白かったので買いました。
やっぱ、僕のような中途半端なヲタでは、マンガで「消費」するくらいが丁度良いのかも知れません。

となりの801ちゃん

宙出版

このアイテムの詳細を見る