アニメ制作に資金が流れ込む理由

NBonlineキャラビジネス進化論!に、「アニメ制作に資金が流れ込む理由 〜テレビ東京アニメ事業部長・岩田圭介氏インタビュー(その1)」という記事が掲載されていました。


制作費が3億5,000万円あれば、映画なら2時間のものが1本しか作れないけれど、30分アニメなら26本が作れる。
しかも、半年間の中でマーケティングや軌道修正も可能で、ライセンスビジネスでも収益が期待できる、という事で、90年代後半から投資資金が流入してきた、というお話です。


映像作品は、減価償却が2年と短く、ここに投資するメリットは2つある、と岩田氏は述べています。


1つめは、作品関連商品を売るための「償却できる広告費」としての意味だそうです。


これは、広告費であれば単年度、設備投資であれば複数年度に渡って税金の支払いが発生しますが、広告費的意味合いを持ちながら、年度の繰越が出来るけれど、2年で償却なので以降は税金の支払いが発生しない、という事だと思います。(間違ってたらごめんなさい。詳しい人教えて!)


2つめは、減価償却後も「名作」として認知されれば、DVD-BOXなどで、さらに利益を生み出す可能性がある、という事です。


そんな訳で、DVDマーケットが一時的に冷え込んではいても、「1・原盤権、2・海外市場、3・チャネル拡大」という思惑が重なっているので、アニメへの投資熱は当面冷めないだろう、というお話でした。


しかしな〜、それで粗製濫造されて、アニメは不出来、原作も枯渇になるってのは、全く好ましい状況ではないよなぁ〜。
製作現場も疲弊するし。

コンテンツ・ビジネスはもうちょい長期的な視点で取り組んで欲しいものです。