読売新聞に桜庭一樹インタビュー

12/11の日曜版読書欄本よみうり堂の「著者来店」に、桜庭一樹赤朽葉家の伝説」(東京創元社)に関するインタビュー記事が掲載されていました。

赤朽葉家の伝説について、本人の言葉。

 「ガルシア・マルケスの『百年の孤独』のように国の歴史と渾然一体となった一族の歴史を書きたかった。
そうした一族が日本にいるなら山陰のような地方都市だろうって……」
 戦後の高度成長にバブル景気の熱狂、平成の世の疎さ。急激な変化に揺れる旧家の人々を、神話の根付く土地の不思議な空気に映し出す。底流にあるのは、「幼いころ祖母が人生体験を利かせてくれた昔話の楽しさ」だ。
 東京へ出たのは大学進学時。「当時は『鳥取なんてなくなっちゃえ』と思っていたほど嫌いだった。今思うと、保守的な土地で何かになりたくてくすぶっていた自分が嫌だった」
 だが、郷里での今回の執筆で心境が変化した。「辺りを散策してもいい町と思えたし、地方都市の人生も肯定的に描けました」

 (中略)

 代表作にと意気込んだ“鳥取百年の孤独”は「濃密な物語世界を作り出した傑作」と評判。高い支持を得て、「みんなの心の中にあるのに気付いていないものを言葉で発見させる。そんな小説を書いていきたい」。


いずれ本よみうり堂のサイトにアップされますが。



<追記>
掲載されました。
著者来店「赤朽葉家(あかくちばけ)の伝説」 桜庭一樹さん

赤朽葉家の伝説

東京創元社

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