TURN20「皇帝 失格」

アーニャの記憶欠損はマリアンヌの人格が入ってたからだったんですね…
で、C.C.と会話してる間はアーニャの記憶は飛んでいる、と。

それを仕掛けたのがマリアンヌのギアス能力ってことでしょうが、人格を転移させたとしてギアスがかかっている状態でギアスを発現できるのか?が良く判りません。
(つまり再転位が可能かってことですが…)


結局のところ「マリアンヌ殺害は自作自演で、マリアンヌは生きている」という読みは正解でしたが、まさかこういう形だとは思いませんでした。


まあ、危機的状況から脱するために擬死という手段は一番有効なわけで、それに使えるギアスが発現したという事は、マリアンヌが最も切実に必要としていたという事ですね。


ルルーシュを「助けるか?」と尋ねたのは、皇帝とともにアーカーシャの剣に閉じ込められる事を予想した上でC.C.の気持ちを確認したのでしょうし、記憶回廊の奥でいじけているC.C.を引き摺り出した事から考えても、コードギアス中ではマリアンヌが最強キャラですね。


前々回の会話でルルーシュが「この世全ての悪」を背負い込む覚悟だったことを知り、自分がその代わりを果たそうと思ったスザクですが、付け焼刃は身に付きませんね〜

フレイヤを撃った罪を自分の功績と言い募ることで、諸悪を身に請けようとするのはルルーシュ譲りではありましたが。


まあ、録音されたルルーシュの言葉の裏にある真意を知っていて、またもやルルーシュに自分の決意の先を越されたことを知った事で、最後の味方はスザクになるのではないかと思いました。


ところで、谷口監督のインタビュー『「やればできる俺」という欲望』について、読者コメントが恐らくコードギアス未見で文面だけを読ん誤読してる感想ばっかりでうんざりしました。


最近の10代に取材して「俺はやったらできる子」という根拠の無い万能感を持っていると感じた、という話に対して、「それを助長しているのがコードギアスだろう」だとか…


見てから言えよっ!って。


コードギアスっていう物語は…

根拠の無い万能感を顕現する能力を授かって調子に乗って使ってたら、世界は全然思惑通りに動かなくって、えらい目に遭って、大切なものを失って、のた打ち回って、それでお前は最後に何を求めるのか?

っていう「ミダス王」的話でしょうが!?


寧ろ根拠の無い万能感で世渡りしようとしたら痛い目に遭うよ、っていう教訓話じゃないですか。

まあ、実際に見てない読者にはそのあたりもきちんと解説してあげないと無理があるんだけどね。
日経BP社にそこまで求めるのは酷ってもんか…