長門有希の憂鬱

エンドレスエイトがようやく終わったわけですが、それで感動している人がいるというのに驚きました。


涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイト8週目 オレの夏はまだ終わってない

【感動した】お疲れ様でした、エンドレスエイトは終了しました【ありがとう】

ハルヒ新アニメ「エンドレスエイト」のループが8回目(#19)で終了し、本スレ「やっと終わったよ」と「感動した」の流れ


精神的圧迫を与えておいて解放する事で相手を術中に嵌めるのは、ある種常套手段ですからね〜


これだけの前振りをして、原作よりもループ回数を増やすという改変をするからには、ループ脱出についても原作を超える何かを持ってくるのでは?と予想する向きもありましたが、見事に肩透かしを食らいました。


結局、見せられたのは制作陣の「今回も視聴者の予想を遥かに超えた実験的な事をやってのけて、ネットだけでなくリアルでも話題にしてやったよ!」という壮大な自慰行為でしかなかったように感じます。


ハルヒ、エンドレスエイトについてスタッフのコメント


タイミングを合わせた筈なのにフライングしてしまった提灯記事では「15531回(7話)のループのおかげで生まれた奇跡の一話」などと持ち上げていますが、そもそも視聴者に「長門と同じ体験をさせる」事の意味を判っているんでしょうか?


以下ネタバレあります!


長門は、エンドレスエイトをはじめとするハルヒに起因する出来事を体験した事で、エラーを蓄積させた挙句、「(全能の力を持つ)ハルヒの存在しない世界」=「消失」を現出させてしまいます。


長門と同じ体験」をすれば、同様にハルヒに拒絶反応を持つ視聴者が出現する事をスタッフは想像出来なかったのでしょうか?


そもそも、「長門と同じ体験をする」事と、「長門の体験を理解し、辛さを推し量る」事とは異なる訳で、視聴者に対して望まれる反応は後者でなければなりません。


けれども彼らはそうは思わなかった。
「誰もやった事が無い、実験的な凄い事」をやり切った、という満足感にでも浸っているのでしょうか?


評価はDVDのセールスが下すのでしょうが…


以前僕は、「今回のハルヒのあまりにも思い切った、ある種DVDセールスの事など念頭に無いかのようなやり方を見て、もしかして角川は本気でDVDのセールスという収益源に見切りを付けて、ネット配信を中心としたビジネスモデルに完全移行しようとしているのではないかという気がしてきました。」と書きましたが、YouTubeでの配信が、24時間限定になった事から、それも穿った見方であり、やはりスタッフは、今回のやり方でもDVDのセールスで回収できると考えているように思いました。


さて、どんな結果が出るのでしょうか?
楽しみでなりません。