「時をかける少女」細田守インタビュー

choiota2006-11-21


雑誌Cut 2006年12月号の特集は、「CUTが選ぶ日本のアニメ映画ベスト30!」でした。

(ちょっと宮崎アニメ多すぎで正直いかがなものか、とは思いましたが…それはまた別の機会に)

並みいる強豪に混じって、見事20位に食い込んだのが「時をかける少女」でした。

そこで細田守氏へのインタビューが掲載されています。

「もともとこの映画を企画した時は、実は今よりもっと大きな興行形態を想定していたんです。
 筒井(康隆)先生の原作のテーマがとても普遍的なものなので、なるだけ広く観てもらうべき作品だと思っていました。
 東映に在籍していたときには全国200館以上の規模でやっていましたし。しかし当初の想定に反して上映の規模が全国6館スタートということを聞いたときは、ちょっとがっかりすると同時に、正直心配もしたんです。
 単館でどう作るかといった経験もなく、また映画通向けに作っていたわけでもなかったので、これは逆にかすりもしないんじゃないかと思って不安でした。
 でも結果的には予想を大きく上回る人々に観ていただけて、胸を撫で下ろしています。」

成程〜やはり単館での上映という部分については、それなりの作り方・見せ方があるという共通認識があったものの、それに囚われずに進んだという事のようですね。


しかし単館拡大になったのは、最初からそうしようとしていた訳ではなく、止むを得ずそうなったような印象を受けます。


結果として、単館拡大巡回方式は上手く行きましたが、それほど意図的ではなかったのではないかと思われます。


興行形態を巡る謎は大体解けたように思えます。
今後はもっと突っ込んだ内容に関する話に移りたいと思います。




Cut (カット) 2006年 12月号 [雑誌]

ロッキング・オン

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