「時をかける少女」細田守インタビュー
雑誌Cut 2006年12月号の特集は、「CUTが選ぶ日本のアニメ映画ベスト30!」でした。
(ちょっと宮崎アニメ多すぎで正直いかがなものか、とは思いましたが…それはまた別の機会に)
並みいる強豪に混じって、見事20位に食い込んだのが「時をかける少女」でした。
そこで細田守氏へのインタビューが掲載されています。
「もともとこの映画を企画した時は、実は今よりもっと大きな興行形態を想定していたんです。
筒井(康隆)先生の原作のテーマがとても普遍的なものなので、なるだけ広く観てもらうべき作品だと思っていました。
東映に在籍していたときには全国200館以上の規模でやっていましたし。しかし当初の想定に反して上映の規模が全国6館スタートということを聞いたときは、ちょっとがっかりすると同時に、正直心配もしたんです。
単館でどう作るかといった経験もなく、また映画通向けに作っていたわけでもなかったので、これは逆にかすりもしないんじゃないかと思って不安でした。
でも結果的には予想を大きく上回る人々に観ていただけて、胸を撫で下ろしています。」
成程〜やはり単館での上映という部分については、それなりの作り方・見せ方があるという共通認識があったものの、それに囚われずに進んだという事のようですね。
しかし単館拡大になったのは、最初からそうしようとしていた訳ではなく、止むを得ずそうなったような印象を受けます。
結果として、単館拡大巡回方式は上手く行きましたが、それほど意図的ではなかったのではないかと思われます。
興行形態を巡る謎は大体解けたように思えます。
今後はもっと突っ込んだ内容に関する話に移りたいと思います。
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