緊急脱出プログラム

18日以来消失していたSOS団公式サイトに、遂に表立った動きが現れました。


これまでは、長門有希の文芸部ページと、文芸部入部届け書庫リスト(作成中)のみが、ひっそりと掲載されていただけでした。


しかし、今は「404 Not Foundページ」の一番下にあなたは解答を見つけ出したという文字が表示され緊急脱出プログラムが発動するようになっています。


どうやら最終期限である明日を前に、この世界のキョンが鍵をそろえる事に成功したようです。


それにしても、長門のメッセージには毎回泣かされます。


YUKI.N>  これをあなたが読んでいる時、わたしはわたしではないだろう。


自分が自分でなくなることを知りながら止められなかった、いや止めたくはなかった…


YUKI.N>  このメッセージが表示されたということは、そこにはあなた、わたし、涼宮ハルヒ朝比奈みくる古泉一樹が存在しているはずである。


「あなた、わたし」が単なる人称代名詞でないことは、長門本人が一番良く判っている筈…


YUKI.N>  これは緊急脱出プログラムである。起動させる場合はエンターキーを、そうでない場合はそれ以外のキーを選択せよ。起動させた場合、あなたは時空修正の機会を得る。ただし成功は保障できない。また帰還の保障もできない。


執拗に危険性を説く言葉…
長門はエンターキーを押して欲しかったのでしょうか?


明朝にはいつものSOS団公式サイトに戻っていることでしょう。


消失ネタをサイト上で再現するのは予想されていた事ではありますが、ここまでやって貰えるとは、本当に嬉しい限りです。

スタッフの皆さん、ありがとうございました。

長門有希のうたかたの夢に、万感の思いを込めて。

涼宮ハルヒの消失

角川書店

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