涼宮ハルヒの文字数


涼宮ハルヒの分裂」ですが、読み始めてすぐレイアウトの違和感に気付きました。
上のほうが妙に空いていて、なんか気持ち悪いんですよ。

「涼宮ハルヒの分裂」の感想はコチラ


普通、こんなに余白があったかなぁ?という引っかかりを持ったまま読み進んで、話が分裂した所でそのための仕掛けだったと理解したのですが、正直天地のバランスが崩れているのは気持ち悪いので、無理にこんな仕掛けしなくても良かったのに…などと思っていました。

自分が読了したので、他の人のネタバレ感想を解禁して読んでいたところ、平和の温故知新さんの所のコメント欄で、気になる言葉を見つけました。

pl 『αとβはページ中の位置の上下が違うんじゃ………』 (2007/03/31 22:03)

kim-peace 『よく見たら文字数は一緒で、位置をズラしているだけですね。ご指摘ありがとうございました。』 (2007/03/31 23:50)


そうだ!文字数だよ、文字数。
何だか少なくないか?




早速数えてみました。
α/βに分かれるまでを前半、分かれてからを後半とすると…

前半 1行38文字 1ページ16行
後半 1行39文字 1ページ16行


では、他の作品はどうでしょうか?
「憂鬱」を紐解いてみたところ…


1行42文字 1ページ16行となっていました。


な、なんと分裂は1行あたり3〜4文字少なかったのです!!
これは由々しき事ではないでしょうか?
では、一冊あたりの文字数はどうなっているのでしょうか?


涼宮ハルヒの分裂
前半はP.5〜P.154となるので
38文字×16行×149ページ=90,952文字(概算)

後半はP.155〜P.295となるので
38文字×16行×141ページ=87,984文字(概算)

合計で178,936文字となりました。
まあ、挿絵も無視して、全頁びっしりと文字が詰まっていると仮定した場合の最大文字数ですが…


涼宮ハルヒの憂鬱
これは、後書き等を除いた本文のみとすると、P.5〜P.300となります。
42文字×16行×295ページ=198,240文字(概算)


こ、これは…
憂鬱に比べて、分裂は16,304文字も少ないじゃないですかっ!
百分率にして、91.6%、400字詰め原稿用紙にして約40枚にもなります。


上下二分冊といいますが、実は水増しなのか〜!?という疑惑が頭をよぎったりなんかしちゃったりななんかして…(谷川先生。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)


そこで、他も全部調べて見ました。
書誌情報だけではなく、実際に本文の入っているページ数で算出したのがこれです。


涼宮ハルヒの分裂 290ページ 長編 178,576
 2007/03/31 295ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの憤慨 291ページ 短編 195,552
 2006/04/28 301ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの陰謀 422ページ 長編 283,584
 2005/08/31 430ページ 630円(税込)

涼宮ハルヒの動揺 292ページ 短編 196,224
 2005/03/31 301ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの暴走 318ページ 短編 213,696
 2004/09/28 327ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの消失 246ページ 長編 165,312
 2004/07  254ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの退屈 298ページ 短編 200,256
 2003/12  308ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの溜息 270ページ 長編 181,440
 2003/09  278ページ 540円(税込)

涼宮ハルヒの憂鬱 295ページ 長編 198,240
 2003/06  307ページ 540円(税込)


という事で、短編集の方がページ数が多くなる傾向があり、長編では「消失」が一番短かったんですね。
つまり、長編は憂鬱から消失までは一冊あたりのページ数が減っていったのに対して、消失以降は確実にページ数が増える傾向が出てきたのではないでしょうか。


よって、分裂・驚愕が二分冊になるのは必然だったのですね。
いや〜良かった良かった。
きっとスニーカー文庫の中の人が、二分冊にした方が儲かる!しないと分厚くなりすぎるって考えてくれたんでしょうね。(嗚呼僕の中の黒い何かが勝手に…)


まあ、ボリュームの多少が決定的な戦力の差ではないということを、「消失」こそがしっかりと教えてくれてんるですけどね。


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涼宮ハルヒの分裂

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