第11話「沈没!大黒市」
な……なんだってーー!!(AA略
ダイチの男子小学生アホアホパワー炸裂。
もうとことんアホでサイコー。
しかも「生き胆」って、幾つだよ?
もうなんか生き胆引っこ抜くために片眉剃って山にこもりそうだな、おい…
(ダイチチなら間違いなくやりそう)
ていうか、ダイチのすべってるギャグへの返しとか、京子実はめっちゃ判ってる?という描写が多く、それはそれでちょっと怖かったです。
そんなアホの権化のようなダイチですが、魚イリーガルの餌となるテクスチャを集める時に、非常に理知的な話をしていました。
例えばこう、古い空間と新しい空間の境目があるだろ?
こういう所は文字化けしやすい。新しい空間は、壊れたデータの修復を5秒おきに行っている。
しかし古い空間は1分おきだ。
この時差が文字化けを引き起こす。(へぇ〜)
だからこういう場所をはたくと、エィッ!
穴や霧が出る。
同期信号がずれるからだ。で、見てろ〜!ここからが職人芸だ。
二つの空間の境目にメガネを置いて、手で視界を隠す。
そして、衝撃を与えて…更新!(あぁっ、何これ?)
新旧のサーバが二重に認識するから、このように位置がずれたりするんだ。
一見、ダイチの無駄な電脳オタク知識披露にも見えますが、これで幾つかの謎が解けました。
古い空間と新しい空間の境目にある物体の電脳体は、データリフレッシュレートが空間によって異なるために、データが二重に記述されて重畳表示されるという事です。
電脳空間内での座標やタイミングがずれてしまえば、表示される像はぶれるでしょうし、画像認識ではなく電脳空間内のデータ位置によって制御されている電脳ナビにとっては、現実の人間が居たとしてもデータとして認識されない、という結果がもたらされる可能性は高くなります。
これこそが、ハラケンの電脳体がずれて見えたり、カンナが電脳ナビ搭載の車に撥ねられた原因でしょう。
ハラケンの電脳体が最初にずれたのは、カンナの事故の時でした。
肝試しの時も、イリーガルと接触して「あちら」に引き寄せられていた後に発生していますから、イリーガルの生息する古い空間こそが、電脳体のずれを引き起こす要因と言えます。
では、特定の道順を辿ることで「あちら」への入り口を開く事を教える4423とは何者なのでしょうか?(あとカメラの男も)
また、キラバグを集めて「あちら」への入り口を開こうとしている暗号屋ことイサコ達はどういう集団なのでしょうか?
ひとつ謎が解けると、新たな謎が2つ現れる…
そんな無間地獄に迷い込んだような感覚です。
それにしても、ヤサコが4423にデンスケを見つけてもらった想い出、あれも現実世界のことなのか、ヤサコ自身が電脳世界に迷い込んでいたのかが判然とせず気になります。
そして、おばちゃんこと原川玉子・永遠の17歳は、やはりコイル探偵局員弐番でした。
4年前、メガばあが骨身に堪えた出来事により疎遠になったようで、玉子の出現にも記憶に無いとシラを切ろうとした辺り、相当の遺恨があるようです。
小説版では、壱〜四番は、玉子、ヨシフミ、ノブヒコ、猫目の4人で、彼らがメガネのプロトタイプのモニターとなり、事故を引き起こした、という過去があるようですが、アニメとどの程度設定が共有されているのでしょうか。
少なくとも、玉子はメガばあを手痛く裏切って離反して行ったのでしょう。
その時に事故が起こったのかどうかは判りませんが、ハラケンを猫可愛がりする事も含めて、その時の事件が影響を及ぼしているような気がします。
う〜ん、全部の謎が明かされるんでしょうか?
なんか、幾つかは未回収で終わりそうな気がしてきました。
それはともかく、イリーガルに臭いもの扱いされたおばちゃんに爆笑。
あと、デンパ君が何かに似てる…とずっと思っていたのですが、ようやく判りました。
二○加煎餅ですよ!
ほらっ!
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