とらドラ６！
最近ゆっくり本屋をこらしめる（©西村しのぶ）機会が無いのですが、昨日ちょっとだけ立ち寄ったところ、「とらドラ６！」を見つけました。
確か、電撃文庫の発売日は12/10だった筈、という事で珍しくもフラゲ？などと思いながらも、「べ、別に月曜発売が金曜日に入手できたくらいで喜んでる訳じゃないんだからねっ」などと喜びつつ、読み始めました。（あ〜書いてて痒くなってきた…）
相変わらずみのりんのネタは超時空世紀オーガス並みに80〜90年代臭がぷんぷんするぜぇ〜と思いながら読了。
とりあえず公式の粗筋をば。
あと以下ネタバレ御免ってことで、読んでないのにネタバレされたぁっって泣き言を吐きそうな御仁はとっとと帰っておくんな。（みのりんに影響されまくり…）
生徒会長選挙迫る！ 本命の北村グレる！ 超弩級ラブコメ第6弾！
文化祭以後、少し距離が縮まったような竜児と実乃梨。一方、学校内には大河と北村が付き合っているという噂が流れる。そんな中、迫る生徒会長選挙でも本命と目された北村は突然……グレた。
それに対して、突き放すような態度をとる現・生徒会長のすみれ兄貴。やたらと攻撃的な幼馴染の亜美。心労で老けていく独身。
竜児と大河は北村がグレた原因を突き止め、立ち直らせようと奮闘するが……。そしてすべてが白日のもとにさらされたとき、大河がとる選択は――。
波乱ぶくみの超弩級ラブコメ第６弾！
という訳で、超弩級の「ど」は「ドレッドノート級」を指し、それは艦や主砲の大きさではなく、艦砲射撃の制御方法（砲手の個人技能に頼る方法から、同一口径砲の斉射→着弾水柱の計測に応じた方位・仰角管制。谷甲州の航空宇宙軍シリーズで、この射撃管制を使った宇宙空間での艦砲戦描写が出てきた時には身震いしたなぁ…ガンダムみたいな宇宙戦が如何に嘘八百かって…）による性能差によって圧倒的な威力を有した事で呼称されるようになったのだが、果たしてラブコメにおける「ドレッドノート級」とは何を指すのか…？
個人的にはうる星やつらを嚆矢として良いのではないかと思うのだが、正解など無いっ！ので無駄な論考は省くとして。
６巻の結論。
ようやく「北村→狩野すみれ（兄貴！）」ルートに決着が付きました。以上！
そもそも北村君なんてーのは、主役の下僕？たる高須竜児の親友という準主役ポジションですので、本来は別に決着など付かなくても読者的にはどーでも良かったんです。
が、一応主役たる手乗りタイガーこと逢坂大河の思い人でもあるまるおこと北村君（ややこしいな、この書き方）ですので、この決着が良くも悪くも大河に影響を及ぼすわけで、まあシュレーディンガーさんちの猫のうち一匹がようやく確定したというのは喜ばしい事です。
結果としては既に見えていた事で、今更巻き返せる筈も無くネタバレの必要もないような事です。
まあ、あの程度のグレ方では、兄貴の足下にすら及ばないのは見えているので仕方ありませんね。兄貴の素顔がちょっとでも垣間見えて良かったじゃん…ってとこです。
という訳で、北村君の玉砕話で１巻丸々費やされた６巻でしたって、なげ〜よっ！
見事散華した北村君の屍を乗り越えて、次にルートの覇者となるのは誰だ？或いは真のTrue Endを掴むのは一体…？
果たしてこのシリーズ、竹宮センセがたらこマヨのコレステロールという強敵に倒される前に完結する事が出来るのかっ？という白熱したものは全然ございませんが、次巻「とらドラ７！ 作者三十路突入による主役変更→汎用独身型決戦兵器 恋ヶ窪ゆり(30)出撃！」に期待したいと思います。
実際には、北村玉砕だけではなく、実乃梨→竜児フラグの成長が確認できたりと、季節エピソードだけではなく、物語も一応は進んでるんだな、という感じです。っていうか今までに無く結構進んだ？
個人的には、登場時ゲストキャラと思っていたばかちーこと川嶋亜美が気に入ってきています。
♪見えすぎちゃって困るぅ〜っていうか、判りすぎちゃってて踏み出せない立ち位置や、竜児の逆襲に珍しく動揺してしまうというあたり、可愛いじゃないですか…デレの来てないツンってことで。
どう決着が付くのか、期待してしまいます。
いや〜、それにしても最初は単なる巻き込まれ型主人公と思われていた竜児君ですが、いつの間にかヒロイン３名にフラグを立てているとはやりますな〜。
さすが「MOTTAINAI」の権化は一味違います。
今後も竜児のお掃除＆お料理＆手芸テクに大いに期待！、はしないけど、卒業までの１年でちゃんと決着が付くのか？その１年を何年かけて書くのかが気になる今日この頃なのでした。
っていうか、コイルの総括が書きかけのまま放置状態で他人に期待なんかしてちゃ駄目だよね…
＜関連エントリ＞
…なんかちゃんと感想書いてるエントリがあんまり無かったよ orz
手ぇ抜きすぎ…＞自分
とらドラ 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)竹宮 ゆゆこメディアワークスこのアイテムの詳細を見る
