日経流通新聞に「アッガイ」記事

choiota2009-08-02


7/29の日経流通新聞(日経MJ)に「アッガイ案外人気」という記事が掲載されていたので紹介します。(あまり見かけない新聞だと思いますので)


一面の新聞名ロゴ下にある「INDEX」では、各面の目玉記事を取り上げる訳ですが、そのトップに招き猫アッガイの写真付きで紹介されているのが『「アッガイ」案外人気』という見出しです。
一面記事以外の一押しという位置付けで、編集部のプッシュしたい気持ちが伝わってきます。

今年でテレビ放映開始30周年になるアニメ、機動戦士ガンダム。注目が集まる中で癒やし系キャラクターとして人気を集めているのが敵軍ロボット「アッガイ」だ。


うぅ〜、まあガンダムに縁が無い人には「敵軍ロボット」でないと伝わらないんでしょうね…
そう言ってしまうと、縁の無い人に伝える必要のある記事なのか疑問が湧いてきますけど…


20面(最終面、普通の新聞ならテレビ欄になっている面)を見てみましょう。




いや〜、日経流通新聞アッガイがここまで大きく載る日が来るとは思ってもいませんでした。


記事は、今年5月の「静岡ホビーショー」に出展した愛知県の模型クラブ「轟天建武隊」の30体以上のアッガイプラモデルから始まります。
原作には無い設定のアッガイを大量に出展した代表の高橋邦雄氏は「愛嬌のあるアッガイなら、どんなにいじっても許される。かっこいいイメージが定着しているガンダムではこうはいかない」との事。


続いてアッガイの説明。

アッガイは、1979年に放映が開始したアニメ「機動戦士ガンダム」に登場した、水陸両用のモビルスーツと呼ばれるロボット。だが、原作ではさしたる活躍もせずにガンダムにやられてしまい、存在感も薄かった。
ただ、頭でっかちで丸っこい造形や体育座りの姿勢で待機する姿を「愛らしい」と評するファンも一部に存在。2005年ごろから、ギャグ漫画「機動戦士ガンダムさん」(大和田秀樹)で3頭身の姿で擬人化され話題を集めたほか、クマやドラえもん風など勝手にデザインされた写真や動画がネットに次々とアップされ、癒やし系、萌えキャラとしての地位を確立していった。


さらに、ブログで自分の分身キャラとして使う人の紹介や、「戦場の絆」で複数プレーヤーが全員でアッガイに乗って、揃ってミサイル発射などをする「アッガイ祭り」と呼ばれる遊び方が出現し、バンダイナムコゲームスの開発担当者も驚いている、という紹介が続きます。


戦場の絆」は、一度やったら大変な事になると思うので、絶対に手を出さないようにしているのですが、そんな遊び方が出来ていたとは全く知りませんでした。
楽しそうですね。


これらの現象について、大阪府立大学特別教授・橋爪紳也氏は、は「戦闘メカに機能を求めるのではなく、幼さや愛らしさという価値を発見する感性は、愛らしいキャラクターに囲まれて育った今の若い世代ならではだ」と分析しているそうです。


記事は最後に「30年分の想像力が生み出した新キャラクター、アッガイ。若いファンに支えられ今後も進化を続けそうだ。」と結ばれます。
署名は北角裕樹記者。


しっかりとした記事で安心しました。
しかし、経済紙とはいえ、何故今アッガイ?という疑問は残ります。
一応キャラクタービジネスとかも紹介する新聞ではありますけどね…