涼宮ハルヒの誤謬

消失の感想を書こうと思ってはや幾年…
全然時間が取れないのですが…


何やら公式ガイドブックに、「3年前の七夕の夜に時空震と情報フレアが起こった」という記述があるそうですね。


『公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失』で、時空震と情報フレアが三年前の七夕の時に起こったことになってるんだけど?(Syu's quiz blogさま)


いや、それはちゃうやろ!

以前の「涼宮ハルヒの情報フレア」の時にかなり調べて書いたので、当時の記事を確認すると、やはりハルヒの中学入学直後ではないかと書いていました。

そして、全ての発端となった、「3年前の異常な情報フレア」或いは「時間震動」がいつ起こったかについては、正確な記述は無いのですが、ハルヒ自身の告白から、中学入学直後=3年前の4月上旬であることが推察されます。


その根拠となる文章

p.226 08行目

中学に入ったら、あたしは自分を変えてやろうと思った。待ってるだけの女じゃないことを世界に訴えようと思ったの。実際あたしなりにそうしたつもり。

(「涼宮ハルヒの憂鬱」より)


この情報フレアを観測した事で、情報統合思念体ハルヒの観測をするために長門達を送り込んだ訳で、だからこそ七夕の時点でマンションに長門が待機しているのですから。


改めてこの辺りを考えていて気付いたのは、「待ってるだけの女じゃない」事を訴えたハルヒの声を聞いたからこそ、情報統合思念体は「待つ女:長門有希」を配置したのではないか?という疑問です。


消失でキョンが憤っている通り、長門を極端に受身・待つ女として性格設定したのは、朝倉の性格設定と比較するとあまりにも異常だと考えられます。
これは、単に「観測者」としてだけではなく、違う意図があったのかも知れません。


3年前の長門が待機モードであった事から、情報統合思念体ハルヒが実際に有意な活動を開始するのは高校入学後、というよりもキョン接触した後からであると知っていたと考えられます。


これはみくる(大)も同様です。
しかもみくる(小)が、何も知らない状態で過去に派遣されてきたのは、性格や容姿も含めて「キョンの好みに合わせたのでは?」というのは、どこかで古泉が指摘していた通りです。
(実際には佐々木やハルヒという「変な女」が好みのようですが…)


長門が待機モードにもかかわらず3年前から存在し七夕の際に再三キョンを助ける事、さらには累積したエラーのバグで「消失」を引き起こす事、それらの事件を通じてキョン長門に強い仲間意識を持つ事、これらは全て情報統合思念体が必要としていた出来事だったと言えるのではないでしょうか?


ハルヒをコントロールしうるファクターがキョンしか存在しないという事実から、キョンを篭絡することこそが各勢力の目的となっている事が明らかになったのが「分裂」だった訳で、そう考えると情報統合思念体長門をあのように設定した事には明確な意図と意味があったと言えるでしょう。


という所で、いよいよ「驚愕」の一部が掲載される、という話も出てきました。
すっかりスランプで書けなくなっていると風の噂で聞いたりしているのですが、果たしてきちんと纏め上げてくれるのでしょうか?

6月が楽しみです。