第18話「異界への扉」

ハラケン死亡フラグを回避して、京子神隠しに遭うとは…
流石に予想通りの展開は取らなかったので安心しましたが、今回何よりも驚いたのは、「猫目って本名かよっ!?」という点だったりして…

もうね、イサコの電話相手が猫目だったことより、そっちに反応しちゃいました。
ただのホモ渾名じゃなかったんですね。


そんな訳で、イサコおばちゃん猫目の掌で踊らされてたっぽいのですが、その動機は何なんでしょう?
ミステリで言うところの「ホワイダニット(Why done it?)」です。
イサコおばちゃんについては、明白ですね。


イサコ
・「あちらへの扉(通路)が開き、リンクが確立する」事で、お兄ちゃんの意識が戻る
おばちゃん
・扉を開いてはいけない。その方法は間違っている

おばちゃんの動機は、経験(恐らく4年前の事件)に基づいたものでしょう。
その「間違い」は、イサコ自身も既に1年前にカンナという犠牲者を出す事で経験し、理解しているのではないかと思われます。


では、猫目の狙いは何なのでしょうか?
おばちゃん猫目も、メガマス社から大黒市空間管理室に派遣されて来ています。

メガマス社は、メガネの違法利用を駆逐しようとしていると見て良いかと思います。(表向きは…)

おばちゃんは、メガマス社の意向と自身の正義感に沿って行動しているようですが、猫目は違います。イサコへの情報提供、おばちゃんへの消極的な妨害、ハラケンへの煽り…猫目自身の意思なのか、イサコへの指示系統とは違うメガマス社の別の指示なのか、明らかに扉を開く事が目的になっています。

しかもその為に犠牲が出ても厭わないという傲岸な態度です。
イサコも使い勝手の良い駒としか考えていないでしょう)


冒頭で語られた「メガネの設計や開発の過程は、複雑な利権と歴史」がそれを解く鍵なのかもしれません。

以前「イマーゴは考えたものを電脳物質化する」という話がありました。
考えただけで電脳物質が作れるという事は、プログラミング作業が不要という事ですから、それが実現すれば様々な工数が大幅に削減できるでしょう。
この失われた技術をサルベージ出来れば、電脳社会において大きな利益を上げることが出来そうです。これは大きな利権と言えるでしょう。


ただ、イマーゴは現在封印されて、「無かった事」にされている。
それは何故か?

物語中でも公表はされていませんが、「出来てはいけない電脳物質」が出来てしまったのではでしょうか?
それによって恐らく犠牲者も出た…(例えばヤサコの祖父?)
その為に、イマーゴは封印され、コイルス社もメガマス社に買収され、表舞台から消えていった、といった過去が想像できます。

けれども、4年前に再び禁断の扉を開けようとする者達がいた…彼らこそ、原川玉子猫目宗介と後2名(ヨシフミノブヒコ?)だったのです。

4人の子供がしようとしたことは、夫を同じ事件で亡くしているメガばあによって察知され、対抗措置を取る事で、被害を最小限に抑えることが出来ましたが、メガばあ自身もダメージを負った、というのが玉子とメガばあの因縁なのです。


そもそも、4人の子供達の誰が扉を開けようとしたのか?
それが猫目だったのではないかと思います。


そして猫目には、扉を開けなければならない理由があった…。

猫目の両親は、イマーゴを開発するコイルス社の技術者だった。
しかし、実験中の事故で猫目の両親をはじめとした何人かが死亡乃至植物人間となってしまう。
コイルス社は事件の全責任を、死亡した技術者達に押し付ける事で事態の収拾を図る。

猫目は両親の無念を晴らすため、事故当時何が起こったかが記録されている筈の「あちら」とリンクするために扉を開こうとしているのだった。


…とここまで妄想力を全開にしてみましたが、よく考えると「電脳コイル」と「電脳治療」についての考察を忘れてました。

という訳で、まだピースが足らないですね
今後の展開も目が離せません。


さ〜て来週以降のコイルさんはぁ〜?


<追記>2007/10/6 11:52
今週は死亡フラグを回避できたハラケンですが、玉子にメガネを取り上げられた事で、カンナのメガネを使う事態が発生しそうです。

今度こそ逃れられないカモ…


10月 6日 第19話 黒い訪問者
10月13日 第20話 カンナとヤサコ
10月20日 第21話 黒いオートマトン
10月27日 第22話 最後のコイル

く、黒いオートマトン最後のコイルぅ?
サッチーが黒化したらめちゃくちゃヤバそうジャマイカ


あと、10/18発売の小説版第3巻も楽しみです。
三番目のユウコ通信 vol.3によると…

第3巻では愛と陰謀と裏切りと打算が渦巻いて、なんだかもう、すんごいことになってます。書きながら思いきりつっこむわたし。
「あんたたち、もう小学生じゃねーよ!」(笑) 
どこの世界にこんな腹黒い子どもがいるんだ、と。

う〜ん、卑怯なハラケンかぁ…
それは面白そうですね。
小説版でもモテモテなんでしょうか?
だとしたら、NHKでは放映できないあんなことやこんなことを(ry



<関連記事>
第17話「最後の夏休み」

第16話「イサコの病室」

第15話「駅向こうの少年」

第14話「いきものの記録」

第13話「最後の首長竜」

第11話「沈没!大黒市」

第10話「カンナの日記」

磯光雄監督インタビューより

メモ

第7話「出動!!コイル探偵局」

第6話「赤いオートマトン」

第5話「メタバグ争奪バスツアー」

第4話「大黒市黒客クラブ」

第3話「優子と勇子」

第2話「コイル電脳探偵局」

第1話「メガネの子供たち」


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