第19話「黒い訪問者」

最近、殆どのテレビ番組はHDDレコーダーで録画して深夜に見ることが多いのですが、最近どうもHDDレコーダーの調子が悪く、再生不良がよく発生します。
今回も、深夜に「黒い訪問者」を見ていたのですが、冒頭ヌルがキッチンの扉を通り抜けようとするあたりで、映像にブロックノイズが入り全く動かなくなってしまいました。
フミエヌルに向かってレンガ壁を投げようとする瞬間に停まった映像は最初演出かと思いましたが、怖かったよぉ〜 ガクガクブルブル。

だって、仮面ライダー電王や毎朝録画して見ているナディアは何の問題もなく見れるんですよ?
ここまでおかしくなるのは電脳コイルだけ。
冒頭を無理やり飛ばして先に行っても、ず〜っと調子の悪いまま。
明らかにイリーガルに汚染されてます。本当に(ry


という事で、ホラー映画さながらのジェットコースター演出回でした。(HDDレコーダー効果で当社比1.5倍!)

ところで、ホラー映画のお約束では、恐怖の本体について本心では判っているけど、表面上見ない振りをしようとするフミエの立ち位置は、真っ先に犠牲になると決まっているものですが、流石にそれはありませんでした。
お約束といえば、「冥界の食物を食べると帰ることが出来ない」という世界共通のお約束もきっちりと使われてましたね。
やっぱ、オカルト系に行っちゃうの?それはちょっとやだなぁ〜


それはそうと、前回人型イリーガルヌル」に連れて行かれた京子電脳体を助ける為に、ヤサコが遭魔が刻の「あちら」に入るのかと思っていました。
が、結局京子を助けたのはデンスケでした。「いさましいチビのペットマトン」ですね。

凄いぞっ デンスケ
デンスケGJ!!


やはり、デンスケオジジ特製だけあって、普通のペットマトンとは違い、古い空間への耐性や自律行動能力が相当強化されているように見受けられます。
「こんな事もあるかと思って」、対抗機能を搭載しているのではないかと思いました。(真田さん、実はこんな台詞言ってないとか…思い込みって怖いですね)


さて、「チョウダイ…チョウダイ…」と迫ってくるヌルたちは、オババが念入りに張り巡らせた結界すら破ってしまいます。
明らかに今までのイリーガルとは違い、目的に向かって行動している感じがします。

欲しがっているのは、第7話で工場内に閉じ込められた時にイサコが話していたように「子供の電脳体」なのでしょうか?
それとも現実の肉体?

これまでのイリーガルが、ペットマトンやウィルス起源のものだとしたら、ヌルが人間由来であることはほぼ確実でしょう。
だとすれば、失われた情報を補完するために健康な電脳体を必要とするのも肯けます。


それにしても、電脳体を奪われた京子の肉体は発熱するんですね。
やはり、イマーゴにより電脳体とのリンク状態が肉体にも影響を及ぼすようです。
冒頭の「噂」で、イマーゴ電脳医療との間に関係があることも示唆されていたので、ここが鍵になることは間違いないでしょう。
やっぱりオカルトではなくSFに帰ってきそうでホッとしました。


また、ヌルに触られたヤサコの肉体には「ずれ」が発生しました。
この「ずれ」を修復するのが「黒いコイルタグ」、オババ曰く自分にしか作れない筈ですが、玉子も作っていました。
やはりこれも4年前の事件に関係あるようで、オババは4年前にコイルタグで倒れた子供達を救っていたのかもしれません。

猫目の発した「電脳コイルを知っているか?」に続いて、「コイルタグ」という言葉も出てきたことで、「コイル」が電脳体と肉体、精神などの繋がりを強化する何か、ではないかと考えています。

電脳タグとしての「コイル」であれば単なるプログラムですが、「電脳コイル」については、リアルな装置なのではないか、という気がします。
現在はリストバンドという形で肉体の外部で補助的に使われていますが、電脳医療の一環として頭皮に外科的に埋め込まれる微細なRFIDタグのようなものがあったとしても驚きはしません。
第17話「最後の夏休み」感想回で書いたように、この電脳社会はメガネ以外に建材、塗料、衣料等に埋め込まれた微細端末によってデータの構成・更新が行われているので、人体に微細端末が埋め込まれているのが一番手っ取り早い訳です。
(流石に頭蓋内ではなく、皮下埋め込み型ではないかと思うのですが…)


そうやって、電脳空間とのリンクをメガネなしでも実現できるとすれば、それこそが「イマーゴ」なのではないかと思います。


それにしても、ハラケン(やはりカンナメガネに手を出しました。死亡フラグ復活か?)とだべってるばかりで、小此木家の怪異を察知できないとは、イサコ様も弱体化したものです。
最初の頃のAKIRAばりの活躍はどこへ行ったのやら…
猫目の思惑を読んだ上で、その裏をかいてほしかったのですが、だんだん「ただの女の子」になってきてしまいました。

ダイチ反撃の目も出てきたようですが、このシリアス展開では難しいですね。
電脳戦争の頃のノリも好きなんですけどねぇ〜


あと、今回最大のヒットは、「メガばあの有線電話最強!」ってことで。
きっとIP電話、無線接続全盛になっても絶対解約してあげなかったんでしょうね〜、往時のアナログ携帯電話みたいに…
NTTの人はさぞや困ったコトでしょう。


という事で、京子は1話で奪回したものの、相変わらずピンチは続いており、目が離せません。
次回、メガネなしでヌルに襲われているヤサコは「あちら」に入ってしまった電脳体なんでしょうか?

謎のセーラー服少女(4年前の玉子?)も気になります。


ということで、今週も何とか次のオンエア前にアップできました。
明日(!)の放送が楽しみです。
(どんだけ書くの遅いねん…ってゆうか、忙し過ぎ>自分)




<関連記事>

第18話「異界への扉」

第17話「最後の夏休み」

第16話「イサコの病室」

第15話「駅向こうの少年」

第14話「いきものの記録」

第13話「最後の首長竜」

第11話「沈没!大黒市」

第10話「カンナの日記」

磯光雄監督インタビューより

メモ

第7話「出動!!コイル探偵局」

第6話「赤いオートマトン」

第5話「メタバグ争奪バスツアー」

第4話「大黒市黒客クラブ」

第3話「優子と勇子」

第2話「コイル電脳探偵局」

第1話「メガネの子供たち」


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