第7話「出動!!コイル探偵局」

メガばあからの召集がかかり、電脳探偵局員として電脳ペットのハムスター捜索依頼を受けるフミエヤサコ
っていうか、メタタグの値段吊り上げるって脅迫して子供に仕事させるって、メガばあ結構な外道ですなぁ…

しかし、コイル探偵局の召集に、7番、8番の二人しか集まらないって事は、5番ハラケン以外の他の局員は休眠、卒業したってことでしょうか?


電脳ペットに隠された何かが、しょーもないモノなのは予測できたが、あまりにもベタな漫符表現には参りました。
恐らく小学低学年以下にはバカ受けでしょうが…


そして、我等がイサコ女王様登場。
イリーガルを召喚するため、廃工場に新たな暗号陣を敷きます。
その暗号陣を守るために、下っ端に命令を出すイサコ様。

「逆らう気か?」

「頭の悪い奴は嫌いだわ。」

「二度と私に逆らうな。文句を言わずにやれっ!」


こ、言葉責めキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!?

いやはや、もう最初から飛ばし捲りですね。

そりゃ、「イサコさまに踏まれ隊」「イサコさまに罵られ隊」「イサコさまに命令され隊」などが結成されるわけです。


もう、みんなマゾなんだから…


さて、電脳ハムスターも件の廃工場に逃げ込んだようです。
それにしても、ちょくちょく迷子になったりする電脳ペットって、プログラムとしてどうよ?

ある程度自立制御することで、本物らしさを出そうとしてるんでしょうか?


廃工場に忍び込むフミエイサコ京子
またもや京子に邪魔されるものの、先週の反省からか無理に帰すことはしないヤサコでした。

そして、電脳ハムスターを捕まえる京子
おいおい、電脳探偵局より京子のほうが優秀じゃないの?

それどころか、イサコのトラップに引っ掛かるヤサコ
きみ本当に主人公?

トラップに引っ掛かるヤサコを助けようとして、イサコも一緒に閉じ込められてしまいました。

も、もしやこれは「ドジッ娘」属性?
イサコ恐ろしい子(白目)


閉じ込められた密室で、イリーガルに関する話をするヤサコイサコ
これは物語の根幹に関わる重要な部分なので、テキストに起こしました。

ヤサコ それにしても、なんであんなウィルスがうろついてるのかしら?


イサコ あれはウィルスじゃない。


ヤサコ どういう事?


イサコ ふんっ… 知りたいか?


ヤサコ え、えぇ。


イサコ あれは、呪われた生き物。


ヤサコ 呪われた生き物?


イサコ 空間の歪みで生まれた、出来損ないの生き物。
    こっちに出てくる以前の記憶を、すっかり無くしてるけどね。
    例えばそう、自分が何者だったのかすら…
    奴らは言ってみればあの世の亡者よ。
    それが消えずにあてどなく、彷徨い続けている。


ヤサコ なぜ、ペットを襲うの?


イサコ ペットの体など、ホントは問題じゃない。
    そこは単なる避難場所に過ぎない。
    新しい空間ではそうしないと、すぐに体が溶けてしまうからだ。
    彼らが本当に欲しいものは別にある。
    自分の正体を忘れてしまっているのに、それだけは本能が覚えているんだ。
    それは…、人間の子供に近づくという本能。


ヤサコ 子供に?


イサコ 奴らが本当に入り込みたい場所は、子供の電脳体。


ヤサコ え、そんな… どうして?


イサコ 知りたいの?
    本当に、知りたい?


ヤサコ な、何よ…


イサコ 教えてあげる。
    奴らはね…食べるのよ、子供の魂をね。


ヤサコ 魂…を?


イサコ そうよ。内側に潜り込んで、むしゃむしゃとね!


ヤサコ そ、そんなことある訳ない。だって、イリーガルは電脳世界のものじゃない。


イサコ それがあるのよ…
    呪われた方法がね。
    都市伝説で語られるだけになってるけど、実際に喰われた子供がいるのよ。


ヤサコ そんな…莫迦な…


イサコ あんたも気をつけたほうがいい。
    奴らの好物は、あんたみたいなおめでたい無防備な子供の魂。


ヤサコ や、やめてよ


イサコ 気をつけな
    奴らは気付かない間に忍び寄ってくる。
    そして喰っちまうんだ…


    お前の魂をなぁっ!!



ヤサコ やめてぇっ!!


イサコ様怖すぎ(笑
鉈持って襲ってきそうです。

この会話の後、イサコは笑って全部自分の作り話だと言うのですが、単にヤサコを脅かすためだけにこんな作り話をする訳も無く、ある程度の真実が含まれているのではないかという気がしました。


イリーガルとは、「あの世から彷徨い出てきた亡者」で、子供の電脳体を貪り食う…

今回遂に「電脳体」という言葉が出てきました。
「魂」と「電脳体」が同義っぽいニュアンスで使われているようですし、やはり攻殻機動隊の電脳概念が援用されているような感じです。

攻殻では脳にマイクロマシンを注入して電脳化していましたが、やはりイマーゴもそれに類した外科的侵襲手法を使用するのかもしれません。

だとしたら、脳がウィルスに襲われたり乗っ取られたりする可能性も有るでしょう。
そして、イリーガルに襲われて人格崩壊した子供がいるとすれば、キラバグを使って再構成する、という事も出来るのかもしれません。

再構成された子供の身体に、電脳物質による「鍵穴」がリセットボタンとして設置される可能性も…


イサコとその兄は、イリーガルに襲われて一度崩壊し、イサコだけが助けられた…という過去があるのではないかと想像しました。


前回、中津交差点とは、あの世との境目ではないか?という話を書きましたが、あながち間違っていないような流れになってきました。


やはり冥界と電脳世界の間に何らかの接点があるのでしょうか…


この辺り、今後のストーリーに大きな影響を及ぼしそうです。

その後、ヤサコの姿勢によって電波感度が異なることを発見し、二人は脱出する事に成功します。
この時に、イサコが初めてキーボードを使う描写がされます。



冒頭、ダイチ達を脅すときにはイマーゴを使っていたので、閉じ込められた状況ではイマーゴが使えないのかもしれません。
電脳世界とのリンク状況によってはイマーゴが使えないという事でしょうか?

同様に電波状況の悪い廃車場では使えていましたが、この部屋はイサコが意図的にアクセスを遮断していたので、そこが違うのかも知れません。
これも補強するデータが出ないと何とも言えませんが、イマーゴメガネの操作だけではなく、電脳世界に直接干渉する事が出来るのかも知れませんね。


さて、イリーガルに追われ、崩れかけの通路に追い詰められた京子を助けたのはイサコでした。
いつもの調子で呼びかけても怯えるだけ(当たり前だ)なので、優しい声をかけるイサコ

こっちが本当のイサコなんでしょうね。

助けられて泣きじゃくる京子を慰めるヤサコを見て、慈しむような表情から、寂しげな表情、新たな決意を秘めた表情へと変わっていくイサコに、並々ならぬ決心が見えます。



やはり、イサコにはイリーガルを捕獲し、キラバグを使わなければならない理由があるのでしょう。
恐らくは、イサコを守るために何かを失った兄のために…


とはいえ、イサコ様の微デレに乾杯!
これぞ、99%のツンと1%のデレの黄金比ですよっ!!ハァハァ…



コホン


そして、舞台は再び学校に戻ってきました。

そこには一体どんな電脳世界が隠されているのでしょうか?



それはそうと…
ヤサコのポーズで電波感度が変わることに気付いた二人の会話、やばくね?

イサコ おい、もう一度さっきのポーズだ!
    足を開け!


ヤサコ やめなさいよ、エッチ


イサコ 言う事を聞けっ!!




失礼しました〜〜


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